mary-lifeのブログ

きままな一人旅と価値ある時間をご紹介

2月前半のMaryの読書記録と思うこと

2月前半の読書記録と思うことをお伝えします('ω')

 

『お金の学校』坂口恭平 2021年 

 「noteでの無料公開では33万PVを超え、完全予約制のオリジナル出版は初版で5000部を売り切った一冊!」というPOPに心惹かれて手に取りました。 

 「お金の学校」って、お金について勉強する本ですよね~正直、私たちは小中高大と学校は出たものの「お金」については、一度も学んでいませんね。今は、高校の家庭科で金融について学ぶ機会があるそうですが、あのカリキュラムの中では詳しくはやり切れないし、先生も素人でしょうしね~期待できません。結局、お金についての価値観は、それぞれの親の影響がそのまま移されるのが現状ではないでしょうか。 

Mary家は「ニコニコ現金払い。借金は嫌い。貯金大好き。保険大好き」な、節約・倹約・もったいないお化けが出ると信じる、けちんぼ家族です(笑)おかげで、お金持ちではありませんが、窮地に陥ったこともないので、それはそれでいいような気もします。  

  ただ、これからの社会は、そうは言ってはいられない気配を感じます💦 

退職年齢の引き上げ、年金支給年齢引き上げ、所得倍増ならぬ、資産倍増計画!と国が「投資」を勧めるほどの事態に。まぁ。残り寿命を考えたらMaryは逃げ切り感がありますが、人生100年時代ですから、何があるかわかりません。ちょこっと勉強しようと思い手にしました。が、この本は他の金融本とは少し毛色が違っていました(笑) 

 

 まず、巷にあふれる書籍のようなidecoやNISA、インデックス投資は出てきません(笑)そして、とにかく文章が面白い!そう。なんというのかな~口語的でいて、話があっちこっちと行き来し、話がどんどん逸れていきます。でもどんどん話が流れ出るのです。話だけではなくて、行動に「流れ」が発生すると、そこに経済が生まれてくるので、結果的にお金がどんどん回ってくるというのです。まずは「流れ」ありきなのです。一瞬、話は脈略がないようで最後は腑に落ちる仕組みとなっています。だから、面白くて一気に読めてしまいますが、途中で何を言っているかわからない時もあります。だって著者の頭のなかは「お花畑ならぬ畑」なのですから(笑) 

 多分著者は「かしこ(←関西で言う:頭の良い人)です。自由奔放、何でもやれてしまう実力の持ち主で、自分のやることすべてを経済活動につなげられる「セルフコントロール」ができる、流れを生み出す達人です!「大丈夫、きっとうまくいくよ」をモットーとする姿勢にも魅力を感じずにはいられません。個人の携帯電話で「いのっちの電話」も実践し、困っている人に即日お金を振り込みます。それで救われた人がいるのです。人助けもするし、絵も描くし、個展も開くし、歌も出すし、書籍も書くし・・・となんでもやってしまいます。圧巻の行動力!素敵です(‘ω’) 

 この書籍は、お金を稼ぐ本というより、経済の哲学的な発想や、自己啓発的な要素がみられます。彼のいう「流れ」を作り出せたら、人生は面白く、充実した日々が過ごせそうな気がします。ただ、好奇心旺盛なMaryは、ぐいぐい引き込まれ過ぎる気がするので、まずは、Twitter登録し、ちょっと距離を置いて遠くから眺めるくらいのそんな立ち位置から観察しようと思います。 おすすめ度 ★★ 

2月前半

②『極上のおひとり死』 松原惇子 2021年 

おひとりさまは、誰もが通る道です。結婚していようが、していまいが。子供がいようが、いまいが。関係ないのです。結婚していても伴侶が先立てばひとり。子供がいても、不仲や遠くに離れてしまえば、これまたひとり。自宅や病院で誰かに見守られながら最期を迎えられれば最高ですが、多くの人はひとりぼっちでこの世を去るでしょう。 

Maryの親はまだ健在です。しかも長寿家系で、祖父母は共に96歳を迎えることができました!100超えるかも!?と期待していましたが、さすがに100の壁は高かった。とはいっても、もう15年も前の話。日々の医療技術の進歩に、当然壁は低くなっていることでしょう。 

長寿家系だからと、自分自身の死はまだ遠い未来のように(勝手に)思いつつ、Maryは昔から、そこはかとない死への恐怖や不安、興味関心から死生観を鍛えています(‘ω’)v 

著者のように一歩先行く人生の先輩がどのように死を捉え、準備しているのかとても参考になります。もちろん今と、この10年、20年の先とでは、社会の福祉の仕組みやあり方が大きく変わっているかも知れません。といっても、死は今日訪れるかも知れません。神のみぞ知るですから。 

人それぞれ境遇や価値観が違うので、一概に「これさえしておけば安心!」と言えるものは見つかりません。しかし書籍を通して「おひとり死」を成し遂げた先輩の事例から学び、自分が望む死の在り方を模索するのは大切なことと思います。 

ただ、「おひとり死」はひとりで死んだけど「孤独に死んだ」とは意味が違います。ひとりで死ぬ覚悟は持ちつつ、孤独は嫌やなぁと思うので孤独にならないようにしていきたいと思います。となると人間関係が大事ってことですね。ただ、歳がいくと煩わしさも出てくるので、友達は多い方がいいというわけではなさそうです。遠くの親族より隣の隣人。まさにコレです! 

誰しもが「周りに迷惑をかけたくない」と思いますね。でも、誰しもが生きている間は迷惑をかけているのです。だからMaryは他人に迷惑かけられてイラっとせずに「許す」ことを心がけています。なるべく…(笑) 

 具体的に、今後考えていかなければならないのは 

  1. 身元保証人 
  2. 延命治療に対する考え
  3. 自分の遺骨の処理
  4. 死後の家・私財などの片づけ
  5. 遺言書の作成(遺産相続を含む) 

ふと「親はいいな」と思うことがあります。Maryという子供がいるので、心配をしなくていい部分が大半です。誰かに見送ってもらうためにも「長生き」しない方がいいのかなぁ~と思ったりもします。できるならば、友達を一人残してこの世を去るのが理想なのかも。 

いやいや、「生きてるだけで丸儲け!」最後の一人になるまで家族や友を見送り、あの世には友が待っているから行くのが楽しみ!と思えると、死への恐怖はなくなりますね。 

「みんな、待っててね!心配せんでも必ずそっちに行くから!」(笑) 

結局いろいろ考えても、死んだ後のことは、死んだ本人には分からないので、何でもいいかな~と思えてもきます。おすすめ度:★★★★ 

 

新書を通して今を知り、内観するのが大好きなMaryでした。